タイパ時代のコンテンツ属性

3月は一週間奈良に行ってお水取りを見てきたこともあり、ゴールデンウィークはお仕事作業消化で遠出はしない予定です

なので、まとめ読みしよう!と購入した「鬼滅の刃」。

あまりに読みやすくて、もう読み切ってしましました!笑

内容が面白いのはもちろんなのですが、タイパ(タイムパフォーマンス)時代に評価される読み物として、マーケティング・情報発信としてもとても参考になりました。

ブーム過ぎ去って今さらって話ですが、時代を映すコンテンツとしての特徴、兼ね備えてるなぁと。

 ①タイパが良い
 ②主人公が間違わない
 ③恋愛要素薄い

ネタバレと言えるというほどのものはありませんが、一応、最後まで読んだ人が記載する文章として、ちょっとだけネタバレ注意

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タイパが良い

この早送りで見ているような無駄のないスムーズな展開と読みやすさ。
どこをどうやって無駄をそぎ落とすか、コンテンツ作りの際の参考になりました!

主人公が間違わない

少年漫画の3大要素「友情、努力、勝利」のうち、最近は「努力」が希薄らしいですね。
もちろん炭治郎君は、強くなるための努力はしていますし、禰豆子ちゃんのために周囲の反応にあらがったりはしますが、
最初から良い子で、自分の弱さが誰かを傷つけたこととか、人であった鬼を殺すことに対する罪悪感とか、「間違った」行動や思いを抱いて葛藤することがないですよね。
仲間の誰かが鬼化して、泣く泣く切り捨てる的な展開もありませんでしたし。

だから最初から最後まで「正解」であり続け、弱さや間違いを乗り越えるというスポ根展開も薄い。
そういう(ターゲット層にとっての)無駄の排除が、タイパにもつながっているのだろうなぁと。

恋愛要素薄い

メインキャラ、誰一人カップル誕生や告白どころか、真剣な気持ちを明確に自覚することすらしてないですよね・・・?笑

主人公を想って切なく身を引く第二ヒロインみたいなのもいなく、想いの交錯もなくとてもシンプル。

作者さんはもちろん素晴らしいですが、編集担当者さんが「主人公は読者と一緒に成長しなきゃ!」「恋愛ドキドキ要素は絶対必要だよ!」などとアドバイス(というか強制)をするタイプでしたら、ここまでの人気は獲得できなかったのかもしれませんね。

コンテンツや発信ツールとして参考になったのはもちろん、「②主人公が間違わない」については、「間違う」ことを恐れる若い方たちの人格特性にもつながっているのかなぁと。

採用・人事の時代特性としても、気にかけなきゃいけませんね!